人気ブログランキング | 話題のタグを見る
サンキューグリーンスタイル
昨日大和田順子さんとお話していて、林野庁の話がでました。
「山本さん、サンキューグリーンスタイルって知ってますか?林野庁のキャンペーンなんですけど。」と言って一冊の小冊子を見せてくれました。林野庁が行っている、国産材を使おうという環境キャンペーンです。
サンキューグリーンスタイル_b0088872_10575872.jpg

「いや、知りませんね。」
林野庁かあ、、、林野庁長官の顔も名前も知らないのに。

そして木材需給量の推移というデータを出されて、
「平成15年に国産材の供給量が前年を上回ったんですって。ついに底を打ってⅤ字回復?LOHASを考える上で林業はとても気になるのよ!」
さすがLOHASの第一人者、見ている景色が我々とは違います。

僕はすぐに林野庁のHPを開いてみました。

木材の国内需要のピークは平成元年の115,985千㎥、
平成15年にはその77%。これは新築の着工戸数と相関するのでしょう。
木材自給率は昭和30年代前半90%以上だったものが、下降の一途をたどり、平成12年以降ついに20%を割っています。林業や木材関係の方々のご苦労がよくわかります。

しかし50年ぶりに国産材供給量が前年を上回ったわけですから、これはもしかして明るい大ニュースなのかもしれません。もっと見ると「薪炭材」の供給量も初めて前年を上回っています。これも非常に興味深いデータです。

データ上から見ると、確実に何かが変わり始めている気がします。

よく考えてみると、燃料、食料、さらに木材まで自国で供給できないこの日本という国。
外交や防衛において、これではたして強い交渉力が持てるのだろうか。
レスター・ブラウン博士の講演で彼は、「持続可能な社会の実現は、ある種グローバリズムからローカリズムへの転換である。」というようなことを言っておられましたが、まさしくその通りだと思います。LOHASもしかり。
今、各都市の「祭り」が盛り上がり、地域に根ざした活動が活発なのは、ある種必然なのでしょう。

さて、次期組閣の際は、「林野庁長官」の名前と顔くらいは覚えておこう。
by takumi-yamamoto | 2006-08-27 11:18
<< 完成パーティー 富士登山 >>