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30cmの砂浜
スポーツウェアー&ギアのパタゴニア社がアースデイ2009 の企画として行っている「フリー・トゥ・フロー~川と流域を守る」のイベントに参加してきた。

場所は神宮前のパタゴニアオーシャン、ジェリー・ロペスの大きな写真脇の階段を上がって3階の会場へ。
このお店はサーフィンを中心としたウェアやボードなどの専門店で、その他にフィルム上映会や写真展なども開催している。

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この日のスピーカーは「日本の海岸環境を守る会」会長で、レディーススイムウェアーブランド「kps」の代表でもあるサーファーの芝本聖子(きよこ)さん。

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「日本の海岸環境を守る会」は、奥田会長のサーフ拠点でもある千葉のサーフコミュニティーが中心となって活動している会で、オクタも微力ながら活動支援させていただいている。

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会長の芝本さんは、千葉の東浪見(とらみ)のビーチが海岸侵食によって削り取られていく光景を見て、「このままでは砂浜がなくなってしまう。」と危機感を持ったそうだ。

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まず地元議員さんに海岸のことを相談して、その話が市長に伝わり国会議員への陳情と言う形で大きな輪となって、どんどん仲間も増えていってこの会を立ち上げられた。

その結果、2007年2月に開催した「ビーチ環境サミット」などの活動の中で議員との意見交換を重ね、4月にはついに海岸環境の保全に関する追加条項を盛り込んだ「海洋基本法」が成立した。

その後、全国2万に以上の署名を持って、首相官邸で当時の安倍総理に直接要望を訴え、具体的法案に向けて理解を得たという。日本で初めて法律にサーファーの意見を反映させた活動家ということになるのだろうが、ご本人は穏やかでナチュラルですごく自然体な方だ。

現役プロサーファーからの海を愛するご意見や、写真家で会の顧問をされている野元学(マナさん)さんからは、美しい小笠原の海やイルカの写真などを紹介していただいた。この素晴らしい小笠原は東京都なのだ!

~芝本さんからのメッセージ~
「海に囲まれた島国、日本の海岸線の延長は世界第6位です。豊かな海の資源の恩恵を受け、人と物の行き来に海を利用し、海の文化とともに生きてきました。この海岸線の長さを人口で割ると一人当たりわずか30cm。

環境をどうしよう?というと大きな問題ですが一人30cmの自分の海岸をみんなで手をつないで守っていきましょう。そして海での楽しみ方や遊びをはじめ、いま海で起きている現状や問題を、海に携わるそれぞれの立場で考えて、未来の子どもたちにすてきな海を守り、残していきましょう。」

美しい海を子供や孫に残して行かなくてはね!
いっぱい周りを巻き込んでください、オクタも応援します。
by Takumi-Yamamoto | 2009-04-11 14:22
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